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『儺の國の星拾遺』,Duhr,中轅星

 軒轅は早春の星である。これを古人は仲女星(なかてのほし)・中條星(なかてのほし)といった。〝なかて〟とは、長門(なかと)(仲渡)とも書く。時間空間の無明未妙の状を形容した古語である。〝とりつぎ〟或は〝ひきあひ〟など媒酌人的存在であっ ...

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『儺の國の星拾遺』,Duhr,中轅星

獅子座δ星Duhr(ヅール)を中轅星(なかえぼし)と言った。

使われている漢字〝轅(ながえ)〟は、二輪あるいは四輪の乗り物を引くために長く出た棒を意味する。

乗り物を引くための棒が星の名前に用いられているのはな ...

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『儺の國の星拾遺』,Duhr

獅子座δ星の名を中轅星(なかえぼし)と言うそうだ。

国際天文学連合による固有名はZosma(ゾスマ)だが、筆者に従ってアラビア式のDuhr(ヅール)で通していく。

獅子座は黄道上にあり、星占いでも用いられている ...