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大原合戦展+北野天満宮(久留米市)

小郡市へ「大原合戦展」を見に行きました。

「大原合戦」というのは、中世に南朝方北朝方で戦った内の九州最大の合戦と言われているものです。
「筑後川の戦い」とも呼ばれています。
今年はその戦いから660年だそうで、小郡市を中心に記念行事が組まれています。

「大原合戦展」もその一環として野田宇太郎記念館で開かれていました。(8月10日まででした。)
展示はこぢんまりとしたものでしたが、1340年代の九州勢力図と観応の擾乱頃の情勢図などを興味深く見ました。
同行した友人は先祖が南朝方として戦ったという人で、南朝話で盛り上がりました。

その後時間があったので久留米市にある北野天満宮へ。

赤い楼門が印象的です。

友人氏の話に夢中で写真を撮るのをすっかり忘れていましたが、なかなか興味深い神社でした。

祭神が菅原道真なのは当然として、他に武内宿禰と住吉三神がいらっしゃるのです。

しかも破風の飾りは鶴。

縁起物としてあるだけかもしれませんが、鶴を神使とするのは物部です。
祭神に武内宿禰がいらっしゃるからかねもしれません。

あるいは武内宿禰と住吉神は後世天満宮に合祀されたのではないかと『福岡県神社誌』等を見ましたが、なぜ一緒に祀られているかはわかりませんでした。

そして、まっすぐまっすぐ下宮に続く長い参道も見所。

参道の方向を計測してみました。

北野天満宮から見て265度ほど。
春分秋分が270度ほどなので、おおよそ春分秋分の日の入り方向を向いていると言えそうです。

また、地図を見ていて気づいたのですが、神社そばを流れる川はおそらく筑後川の旧河道だと思われます。

次の図は、水路を拾って旧河道を水色で描いたものです。

大城村あたりは明治になって流れを変える工事が行われたので旧河道がはっきりわかりますね。
北野天満宮のすぐ横が筑後川だったとすれば、菅原道真が豊後から筑後川を下ってここに上陸したという話も頷けます。
なにが本当なのかはわかりませんけれど。

小水城は今のところ推定地を含めて6ヶ所

小水城として知られている土塁は、上大利・大土居・天神山の他にもあるのだそうです。

次の図の赤い実線が発見されている部分で、点線が推定されている部分とのこと。

面白いですね。

天智天皇が四王寺山に祀られていた武甕槌命を現在の春日神社に祀ったのは、太宰府防衛ライン守護のためと推測しましたが、この付近にも小水城があったのです、
これは明治33年の地形図にケバ描きされている土塁線があることから推定できるのだそう。
私、過去記事でここに水城を築かなかったから武甕槌命を祀ったのではないかと書きましたが、違いました。
(又書き直さなくては。)

それから、水城は白村江の戦いの跡太宰府防衛のために作られたというのが通説ですが、『儺の國の星』によれば三毛作のための貯水塘だったと言うことでした。

事実はさておき、大土居小水城は当にその条件にぴったりだなと思いました。
なぜなら、上流にある白水大池のいろんな時代の幹線水路がこの木樋の上を通っているというのですから。

発掘調査に依れば、ある時代の水路のための杭が木樋に突き刺さっていた箇所もあるとのこと。

また、そばを流れる諸岡川は流域に弥生時代の遺跡がいくつか存在する川で、有名な板付遺跡もその一つ。
小さいながら母なる川なんですね。
いえ、このくらいのサイズの川が丁度良かったのかもしれません。
大河だと氾濫して一夜のうちに集落が水没する危険がありますから。

話が横道に逸れました。

都市開発で失われてしまったけれど、今も残っている丘陵地には前畑遺跡のような土塁があるかもしれないと言うことでした。

水城を有する各市が連携しながら整備を進めているそうです。
楽しみです。

蛍丸復元刀 真打・影打

太宰府天満宮宝物殿へ「神社に奉納された名刀展」を見に行きました。

展示会のチラシ

目的は阿蘇氏の宝刀「蛍丸」の復元刀。

今回は真打ちと影打ちの両刀が揃います。
(真打ちの展示は7月28日まで)

阿蘇神社に奉納された真打ちの方は、なんというか〝神社の刀〟になっていました。

ものに魂が宿るというのはあるのかもしれません。

刀を擬人化したオンラインゲームにも登場していて、入り口にキャラクターのパネルがありました。

ゲームのおかげで中世阿蘇氏にも興味を持ってもらえ、南朝びいきとしては嬉しい限りです。
(南朝と言えば、今年こそ五條家の御旗祭に行きたいなぁ。)