Alkesは二十八宿の「翼」を構成する星の一つ
筑前山口村平等寺というのは肥前と筑前の境界にあり、佐賀から福岡に抜けるルート上だ。
戦国時代、島津も龍造寺もここを通った。
江戸時代になると、戦国大名浦上宗景で有名な備前浦上氏の末裔が国境警備の任についている。
(「ちくしの散歩」国境守備の浦上正任)
貝原篤信時代の庄屋は船越氏だったようだ。
太宰府の古暦は元々この地にあったのか、船越氏が持っていたのか、太宰府と言ってはいるが実は浦上氏の知識だったりしないか、と色々妄想してしまう。
また、江戸時代筑後有馬藩で浄土真宗の改派騒動が起きた(西派はすべて東本願寺派にするとして従わない寺院の大量追放となった)とき、浮羽柳川からここに移り住んできた人たちがいたという。
他にも、不思議な岩の話が伝わっているような土地柄である。
貝原篤信がこの地を訪れたのもそういう土地柄だったからではないかと思う。
*不思議な岩=九千部山の奥にある「イヌノトウ(犬の頭)」という名の石、タツが住んでいたという「タツノ岩」、「ゴンゲンサマ(権現様)」という大石、一の谷(平等寺公民館の裏手あたり)の奥にある船のような形をした「フナイシ(船石)」、場所は不明の「ビョウブイワ」。