小水城は今のところ推定地を含めて6ヶ所
水城は大宰府防衛のため築造したとされる土塁だ。
この水城の西方から大野城市・春日市にかけての丘陵地帯にも小規模な土塁群があり、〝小水城〟と呼ばれている。
小水城は今のところ推定地を含めて6ヶ所で、そのうち「上大利小水城」「大土居水城跡」「天神山水城跡」は特別史跡に指定されている。
現在発見されている箇所が次図の赤い実線部分、推定箇所が点線部分だ。
推定地の一つに春日市春日神社付近がある。
これは明治33年の地形図にケバ描きされている土塁線があることから推定できるとのこと。
確かに牛頸川の両岸に丘陵が迫っていて狭くなっており、ここを塞げば奥へ行くのが困難になる。
他の小水城の立地も同様で、重要な交通路に築造されている。
大部分は都市開発で失われてしまったが、まだ前畑遺跡のような土塁が眠っているかもしれないとのことだった。