高志神社(神埼市)
『佐賀県神社誌要』で見かけて気になっていた高志神社へ行ってみた。
高志神社は、櫛田三所大明神(クシダサンショダイミョウジン)のひとつとされた古社で、また、集落や墓地、貝塚などが備わった弥生時代の村の遺跡もある神社です。この高志地区には、約200年にわたり受け継いできた伝承芸能の高志狂言があり、毎年10月12日の高志神社の秋祭りに奉納されています。
この地区の集落は約30戸あまり、その小さな集落に、中央の狂言界から姿を消した、「鷺流(サギリュウ)」狂言の秘曲「半銭(ハンゼニ)」を伝えられていて、貴重な民族芸能として昭和47年(1972年)に無形民俗文化財に指定されています。「神埼市観光協会」より引用
狂言に関する説明板。
櫛田神社・白角折神社とともに、かつての櫛田庄の守護だったようだ。
櫛田神社にも交差剣があるので、高志神社にあるのは納得。
ただしその理由はわからない。
(ということは、白角折神社にも交差剣があるのだろうか。)
ここには弥生時代の遺跡もあり、「高志」は奈良時代の僧行基の俗姓と同じだという話も見かけた。
「高志」は、奈良時代の僧・行基の俗姓と同じ名。
しかも行基は百済から渡来した王仁(わに)の子孫ともいわれています。
高志神社境内は弥生時代の集落、墓地、貝塚の跡(弥生時代前期末~中期中頃の甕棺墓38基などが確認される高志神社遺跡)なので、吉野ヶ里遺跡の弥生人を含め、鰐神社(王仁神社)に祀られる王仁など、朝鮮半島からの帰化人の里とも推測できるのです。「ニッポン旅マガジン」より引用
ちなみに「高志」は「たかし」と読む。
てっきり「こし(越)」だと思っていたのだが、違った。
話は変わるが、高志神社から見て筑後川を挟んだ対岸に三島神社が点在している。
「越」つながりになるか?と思っていたが、さすがにそれはないようだ。
ただ、大木町の三島神社では交差剣紋を用いている。
他の三島神社はどうなのか、有明海沿岸で探すともう少し出てくるのだろうか。
そのうち用いられる理由がわかるといいのだが。