Alkes⑩ 続・翼は宇宙の彼方から飛来する彗星の門であった
前記事の続きです。 二十八宿の一つである「 翼よく」が「彗星の門」であることについて考えています。 翼よくの方向に見える彗星は、話の流れからほぼハレー彗星と考えられます。 次の図は、『儺の國の星拾遺』に引用さ...
前記事の続きです。 二十八宿の一つである「 翼よく」が「彗星の門」であることについて考えています。 翼よくの方向に見える彗星は、話の流れからほぼハレー彗星と考えられます。 次の図は、『儺の國の星拾遺』に引用さ...
二十八宿の「翼」には「万民の事始め」というイメージが付随していました。 それは彗星が関係しているところから来ていました。 彗星と関係していることがなぜ「事始め」になるのでしょうか。 中国の歴史書『竹書紀年』から引...
コップ座のアルケスは中国式星座二十八宿の一つ「翼」を構成する星でもあります。 『儺の國の星拾遺』によれば、北辰妙見信仰以前はこの「翼」が万民の事始めの星だったとのこと。 北辰妙見が生命の始元という信仰が現れる以前...
夜空の星々は様々な国でいろいろな見方をされています。 西洋でコップ座アルケスとされる星は、中国では二十八宿の一つ、「翼」を構成する星となります。 西洋式星座と中国式星座の重なりがわかるよう、図にしました。 下図の...
コップ座アルケスの別名に「柞星ははそのほし」がありました。 Alkes③でも少し触れたように、「 柞ははそ」とは一般的にはコナラや近似種のクヌギ・ミズナラの事だそうですが、『儺の國の星拾遺』には別のことが書かれていま...
コップ座を構成する星の一つ〝アルケス〟には、春を象徴する草木の名前が付けられていました。(参考:アルケス③) 今回は、その中の石蒜星(づべらぼし)という名に注目したいと思います。 石蒜(づべら)とは彼岸花の葉を意味...
春を感じるのは草木ばかりではありません。 水辺の世界もまた同様です。 この星が見える頃に春を感じる風物からついた名前があります。 夜半に吹き荒る海風が募る頃になると白魚(しらす)即ち、氷魚(ひうを)が川を遡る。百姓...
コップ座アルケスには春の植物の名前もあります。 田付星たつけぼしは又蘩蔞星(はこべらぼし)、柞星(ははそのほし)そして、特に那珂川で茅花星(つばなのほし)、茅蔞星(つばらのほし)、石蒜星(づべらぼし)と言う。“づべら...
コップ座アルケスには、田付星のほかにも農作業を表す別名があります。 時あたかも田を割って水を入れる季節でもあるところから 水引星みづひきぼし、或は有年星(うねのほし)などとも呼ばれる。 (『儺の國の星拾遺』p.49) ...
5月。 夕方の空を見ると、獅子座・乙女座といった星座が出ています。 その中にコップ座もあります。 あまり知られていない星座ですが、この星座の α星アルケスを「田付星(たつけぼし)」と言います。 しばらくコッ...
「筑紫」の読みに「つくし」と「ちくし」があります。 なぜ読み方が二通りあるのか?について書かれた文を紹介します。 筑紫を〝つくし〟と読むのは大和の上方の氏族(*原文は「士族」)であった。地元は今に至るまで筑紫を守ってい...
獅子座Zuhrの章がようやく終わりに近づきました。 最後はなぜか寺社の狛犬の話です。 狆(こま)の石像は、景教が日本に伝来した時から一挙に神社佛閣にまで安置されるほどに及んだ。あたかも文明開化の象徴として十字架が耶蘇教と...
獅子座の頭の部分を「ししの大鎌」と言いました。 「❓(疑問符)」を反転したような星の並びを鎌に見立てたのです。 この星の並びを「水勢が盛り上がって膨張する光景」に見立てた人達がいました。 「水勢が盛り上がっ...
獅子座の別名に大食星(たいじのほし)・太子星(たいしのほし)があるそうです。 「大食星」は獅子が万物を食い尽くすことから来ているとのこと。 獅子座だからライオンのイメージなのですね。 半円状の星の並びを托鉢の鉢に見立てて...
『儺の國の星拾遺』から獅子座に関する話をメモしている途中ですが、『儺の國の星』にも獅子座の話があるので紹介します。 春の彼岸に入りますと、日一日と日暮れが長くなります。春の宵闇の東の空にまず輝きはじめるのが獅子座Leo(...
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万葉集について興味深い記述がありました。 大伴家持(七一八~七八五)が、太宰権帥(だざいごんのそつ)大伴旅人(六六五~七三一)と共に筑紫に在ったのは養老四(七二〇)年から天平二(七三〇)年の間であった。 萬葉集二十巻...
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中轅星の続きを読んでいきます。 博多の人は太宰府よりもむしろ都府樓(とふろう)の言葉を口にすることの方が多かった。“とふ”とは胡語のdaw(ダウ)、記紀の鳥部(とべ)のことであり、舟ならびにこれを操る人のことであった。“...
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