Alkes⑰(最終) 彗星は天浮橋 の物語
暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物語はまさにその描写に外ならなかった。 (『儺の國の星拾遺』 p.50) 彗星や...
暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物語はまさにその描写に外ならなかった。 (『儺の國の星拾遺』 p.50) 彗星や...
彗星の別名を志登星(しとのほし)というそうです。 彗星を志登星(しとのほし)と言う。十九歳を四度かさねるを言う。その大なる時、北斗を覆う故とも説かれる。北斗を四三星(しそのほし)と言うから、その一つの方言でもあった。 (...
彗星は生命の源と考えられていたそうです。 『儺の國の星』『儺の國の星拾遺』より該当部分を引用します。 暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の...
彗星が黒い夜空に白い尾をひくことから、色彩の黒白の話へと展開します。 暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物...
コップ座アルケスの章に彗星の話が続くのは、この星が彗星の門である二十八宿「翼」にあるからでした。 その「翼」からの連想で、杉田玄白の話が出てきます。 解体新書を著した杉田玄白(一七三三~一八一七)の名は翼(よく)であった...
コップ座α星アルケス(田付星)の章は彗星に関する話が続きます。 昔は彗星の尾がかかる山を観と定めて、ここに天神地祇を祭った。やがて観(かん)に遊ぶ白鳥を鶴(かん)と名付けて倭人は“こふのとり” と訓じた。 (中略...
胡人は彗星を鳳凰にたとえた。その間隔七十六歳、太陰暦を太陽暦に調節する時間的領域の限界であった。彗星は宇宙空間の 度合どあい、即ち五星に配置如何によって必ずしも七十六歳の原則に従わない。その早晩を見て胡人は次の来たるべ...
前記事の続きです。 二十八宿の一つである「 翼よく」が「彗星の門」であることについて考えています。 翼よくの方向に見える彗星は、話の流れからほぼハレー彗星と考えられます。 次の図は、『儺の國の星拾遺』に引用さ...
二十八宿の「翼」には「万民の事始め」というイメージが付随していました。 それは彗星が関係しているところから来ていました。 彗星と関係していることがなぜ「事始め」になるのでしょうか。 中国の歴史書『竹書紀年』から引...
コップ座のアルケスは中国式星座二十八宿の一つ「翼」を構成する星でもあります。 『儺の國の星拾遺』によれば、北辰妙見信仰以前はこの「翼」が万民の事始めの星だったとのこと。 北辰妙見が生命の始元という信仰が現れる以前...
夜空の星々は様々な国でいろいろな見方をされています。 西洋でコップ座アルケスとされる星は、中国では二十八宿の一つ、「翼」を構成する星となります。 西洋式星座と中国式星座の重なりがわかるよう、図にしました。 下図の...
コップ座アルケスの別名に「柞星ははそのほし」がありました。 Alkes③でも少し触れたように、「 柞ははそ」とは一般的にはコナラや近似種のクヌギ・ミズナラの事だそうですが、『儺の國の星拾遺』には別のことが書かれていま...
コップ座を構成する星の一つ〝アルケス〟には、春を象徴する草木の名前が付けられていました。(参考:アルケス③) 今回は、その中の石蒜星(づべらぼし)という名に注目したいと思います。 石蒜(づべら)とは彼岸花の葉を意味...
春を感じるのは草木ばかりではありません。 水辺の世界もまた同様です。 この星が見える頃に春を感じる風物からついた名前があります。 夜半に吹き荒る海風が募る頃になると白魚(しらす)即ち、氷魚(ひうを)が川を遡る。百姓...
コップ座アルケスには春の植物の名前もあります。 田付星たつけぼしは又蘩蔞星(はこべらぼし)、柞星(ははそのほし)そして、特に那珂川で茅花星(つばなのほし)、茅蔞星(つばらのほし)、石蒜星(づべらぼし)と言う。“づべら...
コップ座アルケスには、田付星のほかにも農作業を表す別名があります。 時あたかも田を割って水を入れる季節でもあるところから 水引星みづひきぼし、或は有年星(うねのほし)などとも呼ばれる。 (『儺の國の星拾遺』p.49) ...
5月。 夕方の空を見ると、獅子座・乙女座といった星座が出ています。 その中にコップ座もあります。 あまり知られていない星座ですが、この星座の α星アルケスを「田付星(たつけぼし)」と言います。 しばらくコッ...
直方市の多賀神社。 心惹かれる場所です。 『儺の國の星』によると、北斗七星の別名を「多賀星」と言うそうです。 だとすれば、多賀神社は北斗七星の名を持つ宮ということになりますね。 祭神は、境内の由緒によれば伊邪那岐大神と伊...
暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物語はまさにその描写に外ならなかった。 (『儺の國の星拾遺』 p.50) 彗星や...
いつもと違う道を通ることになって、少し時間もあったので寄り道。 鳥栖市姫方にある姫古曽神社。 「ひめこそ」というのは彗星のことだと『儺の國の星拾遺』にありました。 また「こそ」は敬称だとも。 太宰府から見てこのあたりに彗...