2021年7月5日『儺の國の星拾遺』,Alkes,彗星,

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『儺の國の星拾遺』,Alkes,二十八宿,彗星,

ハレー彗星の周期がちょうどカリポス周期になっているのを利用して、太陰暦と太陽暦を調整していた話を書いた。

だが彗星は軽いので、惑星の引力で軌道が変わり、地球に接近する時期もズレることがある。

エドモンド・ハレーが1857年に回帰すると予言した彗星が、実際には618日遅れたのもそのためだった。

よって彗星が予定より早く来ても遅く来ても対応できるよう、次の回帰年の前後にそれぞれ12年を加えて暦の調整を考えていたという話がある。

それが国家100年の計の語源だそうだ。

〝さきとり〟〝あととり〟もここから生まれた言葉とのこと。

彗星は宇宙空間の 度合、即ち五星に配置如何によって必ずしも七十六歳の原則に従わない。その早晩を見て胡人は次の来たるべき七十六歳の暦日を算定した。前後に各々十二歳を従えた年月が、即ち“国家百年の大計”の語源であった。
(中略)
”さきとり”とは常に七十六歳を中におき、手前に十二歳、向に十二歳を並べて、年毎に未来百歳の暦日を組み立てる技業(わざ)を言った。暦日は季節と合致することが百姓の生計にかかる重大事であるから、時がたつにつれて予測と現実と一致するもあり、一致せざるもあり、これを子孫後世に記録して正しく伝へるを”あととり”といった。この日課は天子よりも太子の仕事であったところから、あととりが嗣子(けいし)の意に普及したのである。
(『儺の國の星拾遺』p.51)

伝承が本当であれば面白い話だと思った。