歳差による北極星の移動と日周運動図
(BC2700~BC500の場合)
*注* この記事は「那珂川の遠い祖先とは?」の一部を独立させて書き直したものです。 歳差によって北極星が動くとはどういうことか、ポラリスとツバーンがお互いに回っている様子とはどのようなものか、想像しづらいと言う方のた...
*注* この記事は「那珂川の遠い祖先とは?」の一部を独立させて書き直したものです。 歳差によって北極星が動くとはどういうことか、ポラリスとツバーンがお互いに回っている様子とはどのようなものか、想像しづらいと言う方のた...
前記事で、那珂川の遠い祖先が脊振山頂を天壇として、当時の北極星であるツバーンを祀っていた話を紹介しました。 もう一度その部分を引用します。 那珂川の遠い祖先はZvanos(ツワノス)に対して無限の信頼を元禄(一六八...
以前、志賀海神社の参道が脊振山頂を指していることについて記事を書きました。 志賀海神社の参道 その時の画像になりますが、境内を背にして参道を見た様子です。 肉眼ではこの参道の先に脊振山のドームが見えました。 参道の角度に...
暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物語はまさにその描写に外ならなかった。 (『儺の國の星拾遺』 p.50) 彗星や...
彗星の別名を志登星(しとのほし)というそうです。 彗星を志登星(しとのほし)と言う。十九歳を四度かさねるを言う。その大なる時、北斗を覆う故とも説かれる。北斗を四三星(しそのほし)と言うから、その一つの方言でもあった。 (...
彗星は生命の源と考えられていたそうです。 『儺の國の星』『儺の國の星拾遺』より該当部分を引用します。 暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の...
彗星が黒い夜空に白い尾をひくことから、色彩の黒白の話へと展開します。 暗黒の宇宙の彼方から白一条の彗星が大地に近づく。祖先はその白い光が地上の生命の源であったと信じてきた。天孫降臨の天浮橋(あめのうきはし)の物...
コップ座アルケスの章に彗星の話が続くのは、この星が彗星の門である二十八宿「翼」にあるからでした。 その「翼」からの連想で、杉田玄白の話が出てきます。 解体新書を著した杉田玄白(一七三三~一八一七)の名は翼(よく)であった...
コップ座α星アルケス(田付星)の章は彗星に関する話が続きます。 昔は彗星の尾がかかる山を観と定めて、ここに天神地祇を祭った。やがて観(かん)に遊ぶ白鳥を鶴(かん)と名付けて倭人は“こふのとり” と訓じた。 (中略...
前記事で、彗星が暦の策定に重要な役割を果たしていたことを紹介しました。 それは既に堯帝の時代には行われていたという、古い歴史を持つものでした。(『竹書紀年』) 1910年のハレー彗星の近日点を筆者の曾祖父が計算され...
胡人は彗星を鳳凰にたとえた。その間隔七十六歳、太陰暦を太陽暦に調節する時間的領域の限界であった。彗星は宇宙空間の 度合どあい、即ち五星に配置如何によって必ずしも七十六歳の原則に従わない。その早晩を見て胡人は次の来たるべ...
前記事の続きです。 二十八宿の一つである「 翼よく」が「彗星の門」であることについて考えています。 翼よくの方向に見える彗星は、話の流れからほぼハレー彗星と考えられます。 次の図は、『儺の國の星拾遺』に引用さ...
二十八宿の「翼」には「万民の事始め」というイメージが付随していました。 それは彗星が関係しているところから来ていました。 彗星と関係していることがなぜ「事始め」になるのでしょうか。 中国の歴史書『竹書紀年』から引...
コップ座のアルケスは中国式星座二十八宿の一つ「翼」を構成する星でもあります。 『儺の國の星拾遺』によれば、北辰妙見信仰以前はこの「翼」が万民の事始めの星だったとのこと。 北辰妙見が生命の始元という信仰が現れる以前...
夜空の星々は様々な国でいろいろな見方をされています。 西洋でコップ座アルケスとされる星は、中国では二十八宿の一つ、「翼」を構成する星となります。 西洋式星座と中国式星座の重なりがわかるよう、図にしました。 下図の...
コップ座アルケスの別名に「柞星ははそのほし」がありました。 Alkes③でも少し触れたように、「 柞ははそ」とは一般的にはコナラや近似種のクヌギ・ミズナラの事だそうですが、『儺の國の星拾遺』には別のことが書かれていま...
コップ座を構成する星の一つ〝アルケス〟には、春を象徴する草木の名前が付けられていました。(参考:アルケス③) 今回は、その中の石蒜星(づべらぼし)に注目したいと思います。 石蒜(づべら)とは彼岸花の葉を意味する言葉...
春を感じるのは草木ばかりではありません。 水辺の世界もまた同様です。 この星が見える頃に春を感じる風物からついた名前があります。 夜半に吹き荒る海風が募る頃になると白魚(しらす)即ち、氷魚(ひうを)が川を遡る。百姓...
コップ座アルケスには春の植物の名前もあります。 田付星たつけぼしは又蘩蔞星(はこべらぼし)、柞星(ははそのほし)そして、特に那珂川で茅花星(つばなのほし)、茅蔞星(つばらのほし)、石蒜星(づべらぼし)と言う。“づべら...
コップ座アルケスには、田付星のほかにも農作業を表す別名があります。 時あたかも田を割って水を入れる季節でもあるところから 水引星みづひきぼし、或は有年星(うねのほし)などとも呼ばれる。 (『儺の國の星拾遺』p.49) ...