筑前町観音塚古墳と三並星(オリオン座三星)

朝倉郡筑前町の観音塚古墳は、奥壁にたくさんの舟が描かれているちょっと珍しい装飾古墳。

古墳の羨道は奥壁底部を0°として入り口まで5°前後の傾斜で、西向きに開口。

羨道の中心ラインは北を0°として西におよそ84°といったところ。(数字はあくまでもおおよそです。)
太陽が北から西に約80°~86°の位置で、高度が0°~5°の範囲にあれば、直接奥壁に光が届く。はず。

これは春分の2週間くらい後、秋分の2週間くらい前の日没頃ということ。
(画像は2020年9月6日の日没の様子。)

そういう設計なのかもしれないが、少し中途半端な気も。。。
それで、中心ラインとなる約84°の反対側を見てみる。
すると北を0°として東回りに96°。

この方向に上ってくるめぼしい星となると、思いつくのはオリオン座の三つ星。
オリオン座の三つ星と言えば、船人にとっては東を知らせる大事な星。
羨道の方向に意味があるとしたらこちらではないかと思うけれど、どうだろう。

次図は筑前町古墳時代の遺跡地図。
よく見ると、東に〝三並〟地名あり。
〝三並星〟はオリオン座三つ星の別名。

現在は〝みなみ〟と読むこの地名、『儺の國の星』にはオリオン座の三ツ星から付いた名だと書かれている。

オリオンの三星 三蓋星みかさぼし、或は三並星みつなみぼし三組星みつくみぼしなどと称し、水師舟軍の守護神と崇めた。
(中略)
夜須郡夜須村に三並なる郷名が残る。かって有明海の潮が**木川を遡って、この地まで沂き上っていたのである。

(『儺の國の星』p.152)


* 原文は「と」
  意味からnakagawaが「を」に書き換え
** 現在の宝満川

三並地区と古墳に直接の関係はないかもしれないが、被葬者は舟に関係が深く、オリオン座の三つ星に縁があるのでは?と思えた。

 
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