上大利小水城のトレンチ調査資料によると、横を流れる平田川が後世付け替えられた可能性があるとのことです。
平田川が付け替えられたと考えられる主な理由は、
1、「小水城土塁の東側のトレンチ坑に水が出ること」
2、「平田川の上流に不自然な曲がり方をした部分があること」
の二つ。
2の〝平田川上流の不自然な曲がり方をした場所〟というのは次の図の○で囲んだ部分です。
(水色の細線が現在の平田川。)

平田川の自然の流れとしては、次の図の太線のようになったはずとのことでした。

上大利老松神社には、水城や大野城にあるものと同じ門の礎石があり、おそらく平田川を付け替えるときに出てきたものを運んだと考えるのが妥当ということでした。
現在平田川沿いには下大利地区←→牛頸地区への交通路があり、おそらく当時もここは通路で門があったと考えられるそうです。

この石、盃状穴があることで祭祀に使われたと長年思われていたのですが、近年礎石であることが発見されたのでした。
現地の案内板は盃状穴のある石のままです。