獅子座δ星を中轅星と言うそうです。
七十二、中轅星
獅子座
Leo δ( 68) Duhr
赤経 一一時一一・七分
赤緯 二〇度四八・五分
光度 三・五(『儺の國の星拾遺』p.129)
獅子座は黄道上にあり、星占いでも用いられているポピュラーな星座です。
その獅子座の中の、明るいほうから数えて4番目の星になります。
図で示してみました。
ちょうど獅子の腰当たりになります。
国際天文学連合の固有名は
Zosmaはギリシャ語、Duhrはアラビア語です。
他にも Zで始まるいくつかの異名を持っています。
どれもこの星が獅子の背中(腰)にあることに由来しています。
獅子座はちょうど2月頃から、日没後の東の空に見え始める星座です。
その様子をシミュレートしてみました。
場所は大宰府政庁正殿跡にしました。
(太宰府に直属していた家柄の伝承ですから。()
中轅星(Zosma)は、ちょうど愛嶽山と宝満山の間あたりから昇っています。
太宰府が今の場所に置かれた頃の650年にしてみました。
すると、宝満山から昇ってきました。
これは何かの目印になりそう。
天智天皇もこの光景を見たことでしょう。