志賀海神社の真っ直ぐな参道。
ずうっと視線を伸ばすと山が見えます。
どうやらその先にあるのは脊振山頂のようです。
拡大します。
この画像からはわかりませんが、肉眼では脊振山のドームが見えました。
地図で参道の角度を確かめます。
169.2度です。
169度とは中途半端な数字ですね。
この角度にどんな意味があるのでしょう。(ないかも。)
これは太陽を見ているのではないと思い、夜空を探してみました。
(太陽なら参道は春秋分・夏冬至に関する方向、もしくは南中の180°を向いていると思うからです。)
この参道方向にあるモノとして一つ候補に挙がったのは、天の川が脊振山から立ち上る景色。

ステラナビゲーターとカシミール3Dで作成
脊振山という水源に天の川の水か注ぐ光景と見ることが出来、なかなかです。
もう一つは南十字星。
現在は見えませんが、二世紀頃は背振山を滑るように移動する南十字星が見えていました。
志賀海神社の表津宮が現在地に遷座したのも二世紀頃だと聞いていますので、この光景は見えたでしょう。
南十字星は南進する舟の目標でもありました。
でも、南十字が正立するのは脊振山頂より西です。
これも苦しい。
南なら老人星カノープスもあります。
が、シミュレーションでは脊振山頂からやや西にずれた所に出現しました。
参道の方向とは関係ないようです。
まあ仮定の話なので、参道の向きと星景色に関連はないかもしれません。
ただ、この参道が脊振山に向かっていることには何か意味があるように思えます。
筑紫の人間にとって脊振山は特別な存在ですから。
追記
参道が脊振山頂を指しているのは、そこがかつて玉を祀る天壇だったから?
という話を書きました。
志賀海神社の参道が脊振山頂を指している理由?